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「一億総ガキ化社会」

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今朝は気温が上がるのが遅かった。それだけ雲が晴れるのが遅かったのかも知れない。しかし、富士山は、かろうじて頂上だけは、しばらくの間、雲の上から顔を出していた。午前中はネットサーフィン。昼食は甲斐市のラザウオークへ行き、美山でしゃぶしゃぶを摂る。野菜を沢山入れて。ドリンクバーでのソフトクリームの操作は、今日は上手にできた。午後は、避暑に図書館へ行く。今日は、学生はゼロにひとしく、社会人だけ。全ての学校が始まったようだ。『一億総ガキ社会 「成熟拒否」という病』片田 珠美,光文社新書 を見る。成熟して大人になると言うことは、失敗や挫折を積み重ねつつ、夢や自己愛的イメージを断念して行かざるをえない。それが出来ない成熟拒否の人々が増えている。この成熟拒否が子供や若者だけでなく、いい年をした大人もむしばみ「一億総ガキ化」していると言っても過言ではない。これらは、打たれ弱い人間、他責的傾向、依存症という形で表れる。(打たれ弱い人間)の増加 不登校に、引きこもり、出社拒否。打たれ弱い人間が増えている。本書では「成熟拒否」が引き起こす様々な事象を考察するとともに、精神科医として接してきた経験を踏まえて、回避するための処方箋を示す。(他責的傾向) 親の自己愛の再生として自分の子供の断念を受け容れられない親は他責てきとなり、モンスターペアレンツと化す。普通は挫折を経験するところだが、失敗を受け容れる事を学ばなかった者は、自己愛のイメージとのギャップから、引きこもりになったりする。抑うつが内面でなく、外面に現れると、攻撃的な「新型ウツ」となって表れる。攻撃的な「新型ウツ」の症状について、その発展形が紹介される。自分の子供の「断念」を受け入れられなければ、担任の教師に対して攻撃的なモンスターペアレンツとなる。教師が病欠する実に6割以上が、うつなどの心の病気とのことで、今時の先生方はさぞ気苦労の多いことだろう。我儘な患者が攻撃的な態度を取るのがモンスターペイシェント。学校や病院など、「サービス」を提供するのが当たり前といった考えが意識の根底にあることから、これらの対応は非常に厄介である。(依存性) 自己愛的イメージと現実のギャップが受け入れられない時の、もう一つの方法として、依存症が出てくる。ギャンブル、インターネット、薬物など。(ヘタを打つのが怖い) 草食系が流行しているのは、失敗して自分が傷つくのを恐れる「乳離れできない典型」と手厳しい。転んで、手を付く。自分の手で立ち上がる。それが出来なければ、転ぶのが怖くて、いつまで経っても歩けるようにさえなれない道理だ。(複合的な原因) 幼児期からの両親の「けがをさせない教育」が自主性、自己決定力を奪っている原因として挙げている。自分のコントロール下に置きたいという両親の欲求が大きい。また、従来であれば、親戚やご近所を含めたコミュニティーが皆で子供を育てていたが、躾の担い手が、いまでは、いなくなってしまった。また、諦めないことを勧める、消費社会の影響も無視できない。何処までも消費を推奨する環境の影響。(気づき) 処方箋としてしめしているのは「気づき」「~を意識して」「~に気をつけて」と言うように。外から「~しなければならない」と言っても、うまくいかないことが多いという。内向的な性格の人には有効な方法なのだろう。大きな問題提起に対して、心もとない処方箋だ。精神分析の専門用語が多く読みにくかったが、意外と面白かった。明日は、最後の夏祭り、摩利支天社奉納打ち上げ花火大会だ。5時から交通規制。8時15分から打ち上げとのこと。楽しみだ。この時間には寒くなって、閉め切った部屋で見ることも多いのに、今年は、冷房をかけた部屋での見物になりそう。お祭りのチラシが中央紙には入って来ないので、ここにメモって置く。雷の音が盛んにするが、今から「みたまの湯」へ行く予定。19日に撮った、八ヶ岳まきば公園をアップする。
by kittajp | 2010-08-27 16:54 | 八ヶ岳
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