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『告白』

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暖かい日になった。今年初めて、車に冷房が入って、カビ臭いにおいがしてきた。心配していたフクジュソウも咲き出してほっとした。ビデオを見て過ごす。昼食は、昨日に続いて、大戸屋で「炭火焼き鮭の西京漬けとつみれと野菜のあったか煮定食 」を摂る。大戸屋には、早くから独身男性が私のほかに2名来ていた。不気味な感じがしたが理解できる。一人はフリーターみたい。もう一人は銀行員タイプで、母娘に置いてきぼりを食った感じの人で、注文が来るまで文庫本を読んでいた、いかにもインテリくさい男。フリーターのような若い男は、薄汚い恰好で、一生に一度の豪華な昼飯を思い切って食べに来た感じ。そのうち、子連れの若夫婦が何組か入ってきた。戸田書店で、NHK出版の「別冊今日の健康・腰痛、肩こり、手足のしびれ」を買ってきた。それほど、肩こりに参っているということだ。表紙には大きく、「肩こり」と書いてあるのに、中身は、肩こりを記述している個所は少ない。それでも、効かない張り薬を買ってきたと考え、買い込んでしまった。22日に西湖で撮った富士山をアップする。今日見たビデオは『告白』 ドラマ 2010年 日本 。2009年の本屋大賞を受賞した湊かなえの同名小説を、映画化。娘を殺されたシングルマザーの教師を、松たか子が鮮烈に演じている。一見無邪気に見える13歳の中学生たち。彼らの中に潜む残酷な心の闇が巻き起こした事件が、女教師の告白をきっかけに拡散していく様子は、観る者の心を波立たせずにはおかないだろう。娘を殺された母を演じた松たか子、犯人Bの母を演じた木村佳乃、二人の母親を演じた女優たちも会心の演技。子どもと母親の関係性、現代の子どもたちの生き辛さを、痛いほどに生々しく描き出した問題作だ。とある中学校。終業式後のホームルームで、1年B組の担任・森口悠子(松たか子)は、37人の生徒を前に語り出す。私の娘が死にました。警察は事故死と判断しましたが、娘は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです。しかし、14歳未満の人々は少年法によって守られ、逮捕されない。人を殺しても罪にならない。一瞬、静寂に包まれる教室。事件に関わった関係者たちの告白によって真相が明らかになっていく。犯人はAとBの二人いて、Aは、自分の才能を世間に注目させたいと言って、「盗難防止びっくり財布」を発明し全国表彰される。Bは運動部で認められず、塾通いに勤め、ペナルティでプール掃除をしていると発表する。森口は、罪を犯して反省しない犯人に対し想像を絶する方法で罰を与える。まず、二人の牛乳にHIV・エイズウイルス患者の血液を入れて飲ませた。それを飲んだ二人は、潜伏期間5~10年で発病する。人間の命を考えるのには十分な機会だと説明する。そして森口は教員を辞める。Aとは渡辺 修哉であり、Bとは下村 直樹であることはクラスの中では直ぐに知れ渡り、二人はいじめにあい、下村は不登校になる。森口の後任になって赴任した寺田は下村の家を頻繁に家庭訪問するが、そのことが帰って下村親子を混乱させ追い込み、母子関係まで可笑しくなり、下村は母親を刺し殺して支援施設に入れられる。渡辺はクラスで徹底したいじめにあうがクラス委員長の北原 美月はいじめに加わらずに、渡辺に理解を示す。、しかし、渡辺をマザコンだとなじったことをきっかけに渡辺に殺されてしまう。渡辺は、ただ、再婚していた、母に振り向いて欲しいだけだった。渡辺は、母に関心を持って貰うためには、事件を起こさないといけないと考えるようになった。そのために学年の終業式に爆弾を破裂させることを考えた。終業式に彼が発明品の表彰に関する発表をした後、携帯に仕組んだ爆破装置を作動させて自分と学校の仲間を殺すことを考えた。そして当日、携帯のスイッチを押しても爆弾は作動しなかった。その代り、渡辺に携帯に、森口から電話がかかってくる。その内容は、爆弾は森口が処理してしまったから、爆発はしないこと、今から警察が、北原殺害の容疑で向かっていると伝える。そして、法律が渡辺を守っても、森口は許さないからと言う。その上、世間の関心を引きたくて、今度の事件を起こしたと渡辺の母に知らせたと伝えた。そして、これが私の復讐ですと渡辺に伝えた。謎解きが面白く、中学生の悩みと生きがいが見え、他人に関心を持って欲しいという欲求の強さを感じるなど、これまでになく面白い映画だと感じた。
by kittajp | 2011-02-27 15:55 | 富士山
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