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「スクラップ・アンド・ビルド」

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最低気温19.9度、最高気温28.7度、湿度70% 朝は寒くて目が覚めた。温まるために甥の寝床に潜り込む夢を見ていた。今朝は右膝が痛かった。でも、膝であれば、半月板の損傷の影響だろうか。足首の浮腫みも感じた。曇り空。富士山は全く見えない。娘は、今朝からレガシーに乗って出かけると言う。車が大きくなるので何時もの通勤路を通れないので、家を出る時間が、15分ぐらい早くなった様だ。お旦那の都合の様だが、大きい車は通勤には大変だ。岡島百貨店の友の会の取扱者変更の依頼書がきた。そう言えば、岡島百貨店での買い物をしなくなった。昼食は、イオンモールの大戸屋で摂る。今朝は、千葉県で酷い突風が起こったと言う。台風18号は木曜日に大阪に上陸する模様で、関東地方にも影響が有ると言う。また、17号は土曜日頃に関東南岸を通ると言う。秋雨前線が平年より早く発生したために台風の影響が多いと言うが、迷惑千万だ。お昼頃から日が出て来たので洗濯を始めたが、何んとか乾いた様だ。又吉さんと同時に、第153回芥川賞受賞作となった 「スクラップ・アンド・ビルド」を見る。失職、休職中の語り手健斗が、母と87歳の母系の祖父との生活を語る。健斗は、5年間のカーディーラーの仕事を退社して7か月、多摩ニュータウンで母と居候の祖父と住んでいる。祖父は、夜が眠れない、身体じゅうが痛くて堪らん、早う迎えに来て欲しい、毎日それだけを願っていると言う台詞を何時も発している。そこで、健斗は考えた。祖父への接し方が間違っていたかも知れないと考えた。死にたいと言うぼやきを、言葉通りに真摯に理解する態度が欠けていたことに気付く。早く死なせるには、介護職の友達の意見では、被介護者の動きを奪うのが一番現実的な方法だと言う。過剰な介護で動きを奪うことだと言う。健斗は過剰な介護に全力で取り組みだした。徹底的に自立への意欲を奪うことにつとめた。しかし、ある日、祖父は入浴介助の際に溺れそうになる。その時、「健斗が助けてくれた」と感謝された。健斗は勘違いしていた。祖父は、実は、生にしがみついていると感じた。健斗は新しい就職先を筑波学園都市に見つけ、不安な中で新しい土地に向かっていった。と言うストーリーだが、老人問題に一石を投じた作品で、心理描写が巧みで面白かった。4日に西湖・野鳥公園で見た富士山をアップする。



by kittajp | 2015-09-07 15:33 | 深部静脈血栓症
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