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『ジャージの二人』

マイナス2度、1月としては平年並みの朝の気温。富士山も綺麗に見えている。今日も富士山は一日中綺麗に見えていた。今日は、浄化槽の清掃を依頼しており、その業者が来るようだ。今朝も確認の電話を入れたが、電話番がはっきりした応答をしないで困ってしまう。「今日は行くと思います」と言う、曖昧な返事。それでも、9時半に来て11時まで頑張っていた。沈殿物を吸い上げて下水道処理場に持っていき、後は水を一杯に張ってブラシでこするだけ。でも、そのために今日は甲府行きは諦めた。朝は忘れずに七草粥、と言うか私は毎朝お粥かにゅうめんなので余り変わり映えしない。オカズに六郷から貰った鮭の切り身が着いた点が違うだけ。お正月の飾りつけは松の内ではなくなるので片付けた。お正月用具は道祖神の近くに集め、14日の小正月のお祭りに焼いて気勢を上げているが、最近は拒否する道祖神がある。古倉の道祖神の前は鎖で囲い、正月の備品を置かないで下さいと言う札が下がっていた。確かに、最近は消防署が五月蠅いので焼くのも難しいし、気持ちはわかる。お昼ごろから14日正月の獅子舞を景気づける、太鼓の音が聞こえてきた。早々と練習の音だ。午後からリバーサイドオギノとアピタへ買い物に出かける。スターバックスでトールラテを飲む。スターバックスから見る富士山も綺麗だった。店長が今日は富士山が特に綺麗ですねと言いに来た。咳が多いので風邪を治さないと客商売は駄目だよと言ってやった。そしたら、今は洗濯物を干して湿度を高めているんですが、と答えたので、もっと沢山洗濯をしないと駄目かもと忠告してあげた。どうも、その風邪が伝染したみたいで鼻の調子がおかしい。40年ぐらい前の同僚から電話が来た。大塚で元気に暮らしているようだ。年賀状に入院生活をしたと書いたので、心配しての電話だった。ビデオを見る。『ジャージの二人』2008年、日本。第126回芥川賞受賞。第1回大江健三郎賞受賞。の長嶋 有(ながしま ゆう )原作の映画化。仕事嫌いの父と無職の息子が夏の山荘で過ごす、スローライフな日々を描いた作品である。ある夏の日、仕事を辞めた息子・32歳は、グラビアカメラマンをしている父親・54歳に誘われて、北軽井沢の山里の別荘にやってきた。お互い日常生活に問題を抱えていて、ちょっと現実逃避のつもりの二人は、亡き祖母が集めていた古着のジャージを着て、のんびりと過ごそうと腹を決める。とは言ってみても、息子は携帯電話の電波が気になったり、父親はファミコンで遊んだり…。いい歳した大人二人の、ちょっとモラトリアムな夏休みが始まった。スパーで沢山トマトを買い込んできた後に、隣のおばさんからも、金物屋のおばさんからもトマトを沢山もらい、処分に困ってしまう。田舎ではよくある話だが、一斉に同じものがどこでも取れてしまい、どこの家でも処分に困る。父は三度目の結婚に問題が生じており、息子は妻に良い人が出ている。そこへ息子の妻が来る。息子とのよりを戻そうとするが、息子が拒否する。次に娘が来る。ビデオをユックリ見るつもりで来た。でもデッキはない、ビデオ屋さんまでは車で1時間かかるというが、それらの難問を解決してビデオを見始めるが、ほかの二人も眠いのを我慢して付き合わされて閉口している。そこへ、娘のピアノの先生が亡くなった、という電話が入り、葬儀出席のために二人は帰る。息子一人で残っているところへ、携帯のメールで息子の妻から、一人で暮らすことにした、あなたもそれがよいでしう、というメールが入っていた。現実にはありえないような、スローライフを可能にする経済基盤のうえに、何物にも束縛されずに自由に生きる素晴らしい家族を描いている。作家志望で失業中の僕。父は二度の離婚で慰謝料に追われているが、あまり働かない。そんな父と息子が携帯も届かない標高1100メートルの山荘で暮らしている。スローライフもここまで来ると私には理解できない。社会的責任を全く考えない生活が出来るのだろうか。スローライフとはそういうものか疑問だ。
by kittajp | 2010-01-07 16:30 | その他
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