人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「無頼化する女たち」

「無頼化する女たち」_b0070657_15461623.jpg
今朝も調子が良かったので洗濯の後、富士山麓へ向かう。家を出て1キロ、芦川渓谷に入ったところで雪道。慎重に走る。古関の国道入り口手前で30メートルぐらい崩落していた。精進湖では湖面が凍っていた。それを一生懸命割っている人がいた。カヌーの練習場を確保するためだ。西湖の野鳥公園にも雪景色を撮る人が10人くらいいた。河口湖は風も無く逆さ富士が見えた。しかし、10時ごろには風が吹き朝のうちより寒くなった。昼食後は、家で全国高校サッカーの準決勝を見る。栃木の矢板中央と山梨学院大付属高校との対戦。栃木の方が押し気味だったが、結果的に2対0で山梨が勝った。その後、リバーサイドオギノとアピタへ買い物に行く。アピタでサン宝石のバーゲンをしていた。また、お雛様の売り出しをしていた。スターバックスでトールラテを飲む。今日河口・長崎公園で撮った逆さ富士をアップする。本を読む。本のネーミングが良かったので買ったが、若者が使うカタカナ語が多いので分かりづらく、議論が抽象的で理解できなかった。「無頼化する女たち」水無田気流著 洋泉新書 「女の無頼化」と言う文字につられて買った本。「女性の社会的自立と旧来の伝統的文化規範からの逸脱が、近年史上類を見ないほど、一般大衆レベルで進化し、拡大していること、これを{ニッポン女子の無頼化現象}と呼んでいる。無頼化とは、読んで字のごとく「他に頼むものがなく、一人で生きていくことを前提にあらゆる価値基準を決定するようになること」と定義している。もともと、無頼化と言う語は「正業に就かず無法な行いをする者」を意味していたので彼女の定義の仕方との格差に驚くと同時に、面白い視点だと感じた。
「第一次無頼化」はバブル期に始まった。誰もがルイヴィトンを持ち格差感が無くなった。さらに幸福を追求して、それがかなえられないときは、現世のパワーだけでは不足、ハウツーもので得られない幸福を得るべく、スピリチュアルが流行する。信仰は人間に諦念と行動の抑制をうながす効果がある。
「第二次無頼化」はバブル崩壊後90年代後半は「病理」として現れた。経済状況の悪化、男性の相対的地位低下として現れた。
「第三次無頼化」は「いざなぎ越え」の時期、ゼロ年代前半。大企業の売上高経常利益率はバブル景気を上回ったが、被雇用者世帯の実質収入は減額、中間層の解体が進む。「負け犬」と言う規格外のコースを歩む女性を言う言葉がはやり、未婚の30台以上の女性はまさに無頼化女子となった。と言う内容だが、意味のわからない新語を頻繁に使い全般に理解しにくい。でも、無頼化と言う言葉を使って視点を変えた女性論を展開しようとする意図は面白い。面白い女性だ。
by kittajp | 2010-01-09 15:46 | 富士山
<< 「しがみつかない生き方」 『ドロップ』 >>